人肌がいいじゃない

ほら
あったかい






















あっためて
























冬になると
人肌が恋しくなるって



やっぱり寒いからなんだろうか
























「今日も寒いね…」
「早く帰ろうぜ」







そろそろ
耐えるには厳しくなってきた
























「そだね。早く帰ってあったまろー」









コート着て
ある程度の寒さはしのげても


我慢できる寒さには限界がある









背中を丸めて
あかりと手をつないで



うちまで急ぐ

















夕飯の買い出しに出た


外になんか出たくないけど
買物だけはどうにもならない









北風がかすめる中


俺が荷物を持って
しっかり防寒対策をして











さっさと買物をすませて



暖房のしっかり聞いた部屋に

























「ただいまー」








誰もいない部屋に
俺とあかりの声が響いた





玄関扉を開けた瞬間
温かい風が過ぎる
























「寒い寒い」







なんて言いながら



温かい部屋で一息

























「コーヒーいれてくるね」
「おー」





寒い日には
あったかいもんだよな


やっぱり
























「お待たせー」









コーヒーを持ってきたあかり





その姿を見て
俺は驚く
























「なんてカッコしてんだよ！」
「え？」








きょとんとしたあかりの顔






驚くぜ、普通
























「寒くない？」
「部屋の中はあったかいよー」
「俺は寒い」










コートを脱いだあかりの姿




冬に着るものとは思えないほど

薄着だ
























「何でヒカルが寒いの？」
「そんな薄着見てたら寒い」
「…そうかな」







そういうのも
悪くはないと思うけど






薄着の方が
体温を通す
つまり風も通す
























「そんなカッコしてっから寒いんだよ」
「うちの中ではあったかいよ」
「風邪引いたらどうすんだよ？」
「外では薄着しないから」










あかりに風邪引かれると
困るのは俺なんだけどな
























「ヒカルもいるから大丈夫」
「は？」







どういう意味？
























「ヒカルがいたら、あっためてくれるでしょ？」







こいつにはかなわない




可愛いことばっかり言うんだ




いつも









そのたびに俺が

どのくらい自分と戦ってるかなんて

気付いてないんだろうな




これっぽっちだって

























「じゃあ、あっためてやるよ」
「えっ？別に今寒くないよ？」
「いいから」








たまには責任とれよ




少しくらい
いい思いしたっていいだろ
























「うん…じゃあ…あっためて」







またも不意打ち





たまに泣きたくなる時も
あったりなかったりだけど









薄手の服から伝わる熱を
俺の中に閉じ込めて



この温かさをもう少し

俺のものにしてみましょうか













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クリスマス企画。ひかり６作目です。同棲ひかり。多いな･･･（笑）
新婚と同棲の区別が付きにくいのですが。
ずっと一緒にいたので、離れていようが一緒にいようが、夫婦っぽいには変わりないんです。
さすが幼なじみ！素敵ですｖｖ！

あっためて･･･
あかりちゃん！あなたそんなこと言ったらどうなるかわかってるの！？（笑）
でもお題なので･･･絶対セリフを吐かせてやると誓った姫さんもいました（笑）
このあと、あっためるだけですんだわけがなく･･･
あかりちゃんさえ可愛ければ、進藤さんは満足なようですｖ
やばいのは姫頭。重症にもほどがありますかね。
とまりません、妄想が（笑）びば夢見人ーっ！（逃）





2005.01.08
音羽桜姫。








お題提供サイトさま⇔『インスタントカフェ』〜１２の冬御題〜