寒いにはね
温かく囲いましょう
































「寒いねー」
「冬だからなー…」





こたつに入りながら
そんな会話を交わす



もう何度も繰り返したフレーズだ



















「さっきから、おんなじことばっかり言ってるね」





あかりが堪え切れず
くすくすと笑いだす



















「わかってんなら言うなよ」
「ヒカルこそ」





そりゃ
寒いなって一番初めに切り出したのは、俺だけど




















「寒いから言っちゃうんだよ」
「あたしだって一緒だもん」






あかりがテーブルに顔をおいて
目線だけを俺に向ける




ヤバイ


その角度
すっげぇ可愛いんだけど



















「寒いのか?」
「え?うん」
「ふーん」
「ヒカルだって、寒いって言ってるじゃない?」
「あー…まぁな」







寒くなくはないよな

冬なんだから



















「なぁに?どうかしたの?」





しばらく見てたら
あかりが不思議に思ったのか
問い掛ける


















「寒いんだよな」
「…うん?」





そういう時に暖まる一番の方法

知ってる


















「じゃあ、こっち来いよ」
「出るの寒いからヤだ」
「くっついてた方があったかいって」
「…えっち…」
「何とでも」





嘘は言ってないからな



















「来ねぇの?」
「寒いんだってば」
「んじゃ、俺がそっち行く」





あかりの近くに行けば
多少の寒さくらい我慢できる


















「よっと」





少しだけ気合い入れて

あかりのそばに近付いた



同じ場所に入り込んで
あかりを包んでみる



















「あったかいだろ?」
「あったかいけど…」
「何お前、自分からはいいくせに
俺はダメなのな」
「ダメじゃないもん!」






反論するあかりの顔は赤い




どうにも
俺が強引なのに慣れないらしく


近付くたびに
身体を固くする





いい加減








「慣れてもらわないと、困るんですけど」
「へ、平気だもん!」





いや

顔はあきらかに違うから




















「そ?ならいいだろ」
「…ばかーっ!」
「はいはい」





存じてますとも

















「ヒカル、手、冷たい」
「あ、ごめん」
「あっためてあげよっか?」
「ん」





差し出したら
あかりがそっと包みこむ



















「なぁ、今日の夕飯何にする?」
「あったかいものがいいね」
「鍋とか?」
「いいかも!決まりね」
「おー」






寒い日には温かいモノ


温かい人と温かいモノを囲んで

さぁ
一緒に




















「買物いかなきゃだな」
「んー。もうちょっと」





温かくなるなら二人で








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12の冬お題8つ目。『鍋』です。鍋?
夜ご飯が鍋なんです!すみません、ムダにらぶらぶで(だらだら;)
何が描きたかったのか、姫さん自身がよくわかっておりません(ぇ)
らぶらぶが描けて満足です。

夏も危うい進藤さんでしたが、冬も危ういですね。
年がら年中、あかりちゃんにダメなコです。あかりちゃんバカバンザイっ!
進藤さんはベタぼれでなんぼです(笑)あーもう、あかりちゃんは可愛いです///
最初は「バカ」とか言ってるのに、「もうちょっと」に変わったあたり
甘えたくなってきた模様。頑張って耐えてね、進藤さん(笑)






音羽桜姫。




お題提供サイトさま⇔『インスタントカフェ』〜12の冬御題〜








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