「あかり、ヒカルくんのところに行くけど、一緒に行く?」
「行くっ!」















あかりは元気に返事をした






























ヒカルはあかりにとっての幼なじみで





男女関係なく
ヒカルと遊ぶのが一番好きだった












幼稚園で出会って
うちが近いということもあり






二人はいつでもどこでも一緒だった

















誰といるより、ヒカルといるのが楽しくて

あかりはヒカルが大好きだった
































母に手を引かれ、ヒカルのうちに向かう






昨日幼稚園であったばかりなのに
ヒカルに会えると思うとわくわくした




























母がインターホンを鳴らすと







とたとたと足音が聞こえてきて
ヒカルの顔がのぞいた









「こんにちは、ヒカルくん」
「こんにちはー!」
「ヒカルーv」
「昨日ぶり!」
「お母さんいるかな?」
「うん!お母さーん!」












ヒカルが呼ぶと
リビングからヒカルの母が顔を出す
























「あら、藤崎さん!」
「こんにちはー」
「おばさん、こんにちはー!」
「あかりちゃん、こんにちは
どうぞ上がってください」
「すみません」
「お邪魔します!」













言葉に甘えて
ヒカルのうちに上がった



























「あかり!あっちで遊ぼうぜ!」
「うん!」












手をつないで、陽の当たる縁側に行く












「昨日ねー、絵本買ってもらったのー」
「じゃあ見ようぜ!」












母親共に、お茶を飲みながら雑談に花を咲かせているようだ































二人は絵本を読み始めた












あかりが持って来たのは
シンデレラ



















「ガラスの靴、いいなー!」
「足痛くね?」





夢見がちな女の子に比べて
男の子は現実的






























「最後は幸せになるんだよー」
「へー」
「ヒカルはあかりの王子様ね」
「俺、王様の方がいい」
「王子様は、おっきくなったら王様になるんだよー」
「あかりはお姫様なのか?」
「うんっ!ヒカルのね!」
「俺のー?」























二人の会話を遠巻きに聞いていた母親たちは
二人を微笑ましく見ていた















「女の子は可愛いですよねv」
「夢見がちで困ってます」
「それが可愛いじゃないですか」









息子がいないから
娘がいないから







少しだけ望んでしまう





























「お母さん」









ふと呼ばれて














二人は手をつないで立っていた














目線を子どもに合わせて
優しく問い尋ねる















「なぁに?」
「シンデレラ読んでたんだけど、結婚ってなに?」





















直入に
そしてませた質問に
ヒカルの母は驚いた















「え、えーと…好きな人と一緒にいること…かな?」










うまく説明できないので
簡単に言ってみたら
ヒカルは










「ふーん」












と、納得したように返事をして










「行こうぜ!」








と、あかりの手を引いて戻って行く






























「子どもって、たまに真っ直ぐすぎて怖いですよね…」
「あんな質問をされるとは…」











深くため息をついたのだった































「結婚って、大好きな人と一緒にいることなんだね」
「結婚したら夫婦になるんだろ」
「あかり、ヒカルと一緒がいいな!」
「ずっと?」
「うん!」








にっこりと笑って










「んじゃあかり、大きくなったら俺のとこに嫁に来いよ!」
「うん、いくっ!」










わかってるのか
わかっていないのか







簡単にまとまってしまった




















それから顔を見合わせてナイショ話










「お母さんたちにはナイショな」
「うん。ナイショね!」










指きりをして


































「あかり、そろそろ帰ろうか」









母親が迎えに来て







「わかったー!」









と、あかりは立ち上がった





















「お邪魔しました」
「ヒカル!また明日ね!」
「おぅ!」













手を振って、ヒカルのうちを出た



















楽しそうなあかりの様子に気になって














「どうしたの?何かあった?」
「何でもないよーぅ」








秘密だって約束したから言わない





簡単な約束だったけど
ずっと一緒にいられたら幸せ












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自サイト進藤さん生誕祭「恋愛偏差値」・恋言葉〜男の子編『お前、俺のところ嫁に来い』です。
ちびひかり。あれー??告白大会の・・・はず。なのに。
微妙に、『ひかりでいっぱい!胸いっぱい!祭』。の35コ目のお題「切っても切れない」とリンクさせてみました。
小さい頃の約束です。以前、こんなネタを描いたのですが・・・(滝汗)
小さい頃って、そんな約束しますよね。意味わかってるのかわかってないのか。
ただ純粋に、一緒にいられたら楽しいなーって思うから。そんな約束しちゃうんでしょうかね。困ったものです(笑)

本当は、高校生くらいの年齢で描こうと思っていたのですが・・・こっちの方が話が進みそうだったので。
高校生くらいのネタは、あかりちゃんの恋言葉で描こうかな。でも合わないかなぁ。
迷い中。ですが、必ず描きますー。

小さいほうがかっこいい進藤さんってどうですか(笑)







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