学校の帰り道
友達と別れて歩く先に
大好きな人を見つけた















声をかけようか
どうしようか










だって
ただそれだけのことなのに、あたしは
どきどきしちゃってる







久々に見たからかな









見つけた瞬間
あたしの心臓は波打った


























うん
決めた


これは、年に何回あるかもわからない
神様がくれたチャンス








声をかけずに終わるなんて
そんなのもったいないよね






























「ヒカル!」
「ぅわっ!」
















驚かせちゃった?





ちょっと反省






















「あかりか」
「あかりかって…」

















ひどくない?

















何か元気ない?




























「ヒカル、何かあったの?」
「別にー」










ウソ
あたしには隠したってわかるんだよ










「何かあったんでしょ?」
「別にー」
「ヒカル!寄り道しよ!」
「へ?」

















戸惑うヒカルの腕を引っ張って
近くの公園に連れて行く




























「はい、座って」
「ぅえ?」
「飲み物買ってきてあげる」
「ぉえ?」




















すっとんきょうな声をあげて混乱してるヒカルを無視して
あたしは飲み物を買いに行く















ちょっと強引かもしれないけど


嫌なことがあったときは、人に聞いてもらうのが一番















あたしには言いにくいかもしれないけど










好きだからどんなことでも話してほしい










押し付けかもしれないけd

ヒカルには迷惑な話かもしれないけど







あたしが一番、ヒカルのことをわかっていたい





















ちゃんと話して欲しいもん
ヒカルのこと


ずっと応援してるから











元気のないヒカルは
見たくない



















伊達に
何年も幼なじみしてるわけじゃないよ







変化くらいわかるんだから



































「はい!」










買ってきたコーヒーを、ヒカルに渡す














「さんきゅ」







そういう声も元気ない





























「それで?何があったの?」
「だーかーらー。別に何でもないって」
「ウソ。ヒカルのことくらい、ちゃんとわかってるんだから!」








隠さないで何でも言って



















「わかってるねぇ・・・」
「何?」
「や。別に」











そんな話がしたいんじゃなくて















「負けたの?」










もうはっきり聞いちゃうんだから


























「うん。」
「負けたって、いつも頑張ってるよね?」
「・・・あかりには隠してもムダかなぁ」
「そうだよ、ムダだよ!」
「負けたの。負けるのなんて、勝負事じゃ当たり前のことなんだけど」











勝つ人がいれば、負ける人もいるもんね




それが勝負の世界






























「スランプって言うのかな・・・最近負け続きでさ
勝てないんだ」










ヒカルは片方の手を見つめて、ぎゅっと握り締めた





























「見事3連敗」
「3連敗・・・」
「もうダメかも」









笑うヒカルの顔が、すごく痛々しくて



心の中が「ずきん」って
音を立てた




















話を聞きたいと願っても

ただ願うだけじゃ、何もしてあげられないんだって








ヒカルのそんな顔
初めてみたよ


あたしの知らない表情をするヒカル






















そんな弱音
聞きたくないよ






言ってることめちゃくちゃだね
あたし






だけど






















「そんなこと・・・言っちゃヤだよ」









あたしには何がしてあげられる?


























「頑張ってよ」
















もうダメなんて言わないで




























「あたし、頑張ってるヒカル、好きだよ」














いつも勇気をくれる






だからあたしも
ヒカルに勇気をあげたい




























「あかり?」
「ヒカルが頑張ってるから、あたしも頑張れるの」













勇気になってくれる
その存在が





























「ははっ」
「…え?」
「やっぱお前、いいわ」
「何が?」
「はははっ」














茶化された?



























「頑張ってる俺が好きか…そっか」
「…あ」













言っちゃった…















「最高の応援だな」















顔が赤くなるのがわかった
























「ちっ違うよ!」
「何が?」
「好きって…好きって…あの…
別に深い意味なんかないんだからね!」
「…へ」
「だから…その…」
「その…何だよ?」
「〜っ」













今きっと
ものすごく赤い顔してる





だって
ヒカルの声にどきどきしてるもん





























「帰る…っ」









逃げ出したくなった





こんな赤い顔
見られたくない





逃げるみたいだけど

勢いで言っちゃったけど















大好きなのはほんと




























「あかりっ!」








振り返るつもりなかったのに

























「ありがとな!俺、頑張るよ!」









笑ってくれた







やっぱりチャンスは逃せない

こんなにもいいことが起こるんだから










ごまかしちゃったけど

ちょっとでも伝わってるといいな


大好きな気持ち

















頑張ってるあなたが好きです



これからも勇気になりますように




あなたの勇気になりますように















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自サイトひかり企画・恋言葉〜女の子編〜『頑張ってるあなたが好きです。』
あかりちゃんうっかり告白(笑)
恋人未満ですが、あかりちゃんに癒される進藤さん。
自信をなくした時。そばにその存在かいるかどうかで、これからを歩いていけます。
ちょっと強引に話を聞いて。何もしてあげられないかも知れないけど
弱音は聞きたくなくて。頑張ってる姿を見るのが好きだから
勇気になってくれるその姿。勇気になりたいと願う心。
進藤さんにも、きっと伝わったと思います。



とりあえず、企画期間のあかりちゃんの恋言葉は、これで最後ですー。
最後は進藤さんでしめますよー。

それではでは最後のお題へー






音羽桜姫。









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