ため息だって付きたくなるよ







これじゃあね
















ちっとも気づいてもらえない



























気付いてもらえる努力をしてるわけじゃないから
そんなこと
あたしのワガママなんだけど














伝えようとして
それでも伝わらないなら
それは相手が悪いけど















あたしが勝手に好きになって

ため息付いてたら世話ないよね
















だけど















それでも

















気付いてほしいって願っちゃうのが
ワガママな乙女心とでも言いましょうか














とにもかくにも
伝わらないのです




































「はぁ…」












もう一つ
深いため息
















会いたいって願えば願うほど会えなくて




































「ヒカルー…」

















ぼそっと口に出してみた














































「何?」
















後ろから声が聞こえて






















振り返った先にいたのはヒカル













































「ヒカ…ル…?」
「よ!」
















え?








何?












ドッキリじゃないよね?





あたし夢でも見てる?


















幻覚?




























そっか



ベッドに横になってるもんね





きっとそのまま寝ちゃったんだ






































「夢だ」
「へ?」
「そうだ。夢だよ!」
「は?」














じゃなきゃ、ヒカルがこんなとこいるわけないもん

























夢は都合のいいことが起こるもの











最近、いつもヒカルのこと考えてたから…




















なんて都合のいい夢




























でも、あれ?
























夢の中のヒカルが
ちゃんと返事返してくれる






















枕に顔をうずめたり
ぬいぐるみの腕を引っ張ってみたり















いろいろ
してみる


















これは夢か幻か










































「何してんの?おまえ…」












ヒカルのあきれたような声が聞こえて










夢じゃないことが判明





















じゃ、なんで…






































「何で…っ」
「ヒマだから」
















ああ
あたしはヒマつぶしなのね












遠慮なく入るその姿を見る限り

やっぱり女の子って意識されてない証拠かしら?
































「で?」
「え?」
「何してたわけ?」
「何って…」

















聞く?




































「見てわからない?」
「わかりません」















だろうなー




































「夢かと思って…」
「夢?」
「ヒカルが来るなんて思ってなかったから…」















嬉しい反面
驚いた方が大きいかも




































「何か悩みでもあんのか?」
「何で?」
「さっきからため息ばっかりじゃん」
「そんなこと…って…さっきから?」
「さっきから
自分で気付いてないのかよ」



















ため息の数までは覚えてないけど
付き過ぎて












つっこみどころはそこじゃなくて


































「そうじゃなくて!」
「何だよ」
「さっきからって、どういう…」
「ああ。見てたから」













声かけてください




























「いつから…?」
「5分くらい前から」























ほんと
イジワルだよね
































「何悩んでるんだ?」
「別に悩みなんてないよ?」
「だよなー。あかりに悩みなんてあるわけないよなー」
















その言い方
ひどくない?


























「あたしだって、悩みくらい・・・!」
「あるんだ?」
















乗せられた?





































「俺が聞いてやろうか?」














あたしの頭を悩ませるのは、いつもヒカルなんですけどね




































「何?」
「何って・・・ヒカルにはどうせわかんないよ」
「言ってみなきゃわかんねぇだろ?」
「女の子特有の悩みゴト」
「恋の悩み?」
















あたしの動きが止まる
















ヒカルからまさか
そんな質問されるなんて

































「そう言えばそうかな」
「女みたいなこと言いやがって」
















みたいなって

















女の子なんですけど


あなたのことが大好きな



































「あたしだって。恋する乙女なんだから」
「乙女かよ…」
「あー!笑う?そこで!」



















そんなにおかしい?


あたしが恋してるのって


























「以外」
「何が?」
「あかりの好きな人って、想像できない」












知らぬが仏?




























「で?どんなやつ?」
「ヒカルには教えない!」
「何でだよー」
「絶対教えない!」


















のんきなものよね

人の気もしらないで






当たり前だけど

















だけど、ヒカルのことで悩んでるあたし


嫌いな時間じゃない



















自分で言うのもなんだけど






















恋してる自分を大好きになりたい













ヒカルのことを好きなあたしを
一番好きでいられたら







ヒカルのことを好きなあたしを
あたしも好きでいたい














いいや


伝えるとか、伝えないとか

















恋ってつらいけど
こうやって話をするだけど
それはどこかへいっちゃうの









好きだと思える瞬間を
もっともっと大事にして




ヒカルのことを好きな時間を
宝物にしたい




















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自サイトひかり企画・『恋愛偏差値。』恋言葉〜女の子編〜『恋する乙女なんだから』です。
告白大会から少しそれまして。一つくらいは違うのを選んでおこうかと。
恋人未満っぽくないですか?ないですか(笑)

自分で言うのもなんですが「恋する乙女」なんですよねー。あかりちゃん。
進藤さんは鈍い上に無神経なので(最低←笑)あかりちゃんは苦労してるみたいです。
あかりちゃんの好きな人。気にしてないように見えて、実はすっごく気にしてるのですよv
気にしてる進藤さんは、恋言葉〜男の子編のあるお題にリンクさせます。







音羽桜姫。









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