「学ラン貸せだぁ?」























久しぶりに会いに来たかと思えば

いきなり変なお願いをしに来やがって












もっとマシな理由で会いに来いよ




















































「ね。お願いヒカル!一回でいいの!お願い!」











何でそこまで

















そもそも






















































「何で学ラン?」
「怒らない?」
「何で怒るんだよ」
「だってヒカル、この間のデートの時、スカートが短いって怒ったじゃない」
「怒るようなことなのか?」
「わかんないけど…」
「言ってみろよ」
「怒らない?」
「話による」





















俺の返答に

あかりは困った顔をしながらも断念したのか





学ランを借りに来た理由を話し始めた






























































「あのね、もうすぐ体育祭があるんだけど」
「高校にもあるのか?」
「あるよ!」
「で?」
「それでね、各クラスで、応援の時に服を統一しようってことになって…」
「それで学ラン?」
「ほんとはね、チアガールって案もあったんだけど」
「ダメだ!」
「言うと思った…
やっぱり恥ずかしいし、衣装をそろえるのも大変だから…」
「なるほど…」
「学ランだったら、男子から借りることができるでしょ?」
「まぁ…」
「だからね、お願い!」
「うーん…」


















学ランねぇ
















男子しか着ないと思ってたけど

女子が着るなんていう発送する人もいるんだな















































「ダメ?」
「うーん…」
「どうしても?」
「うーん…ダメって言うか…」
「言うか?」
「めんどくさい」
「…」















大体
どこにしまったかも覚えてないし























































「そっかぁ…じゃあ仕方ないよね」
「どうするんだ?」
「クラスの男子に借りるよ
ごめんね、変なお願いして」
















クラスの男子だぁ!?







他の男が着てるもの着るのかよ



























































「ちょっと待った!」
「何?」
「…わかった
探すから待ってろ」
















他の男のを着せるくらいなら
意地でも探し出してやる






































































「お母さん!学ランってどこおいた?」






上であかりを待たせておいて


お母さんに探してもらう



























「学ランなんて・・・あなた今更どうするの?」
「あかりに貸すんだよ」
「あかりちゃんに?」


























他の男のを着させるより、探したほうがマシだ



























お母さんはスーツとかがかけてあるクローゼットを開いて
俺の学ランを取り出した
























「はい。」
「ありがとっ!」




















学ランを奪うように受け取って
部屋へ駆け上がった



























「ほら」















あかりに学ランを渡す



































「わー!ありがと!」
「何で俺に借りに着たんだ?」













最初からクラスの奴に借りてれば
俺に反対されずに
簡単に借りれたはずなのに























































「だって、ヒカルが着てたものだから」
「へ?」
「どうせ着るなら、好きな人のを着たいなって思ったの」
















貸した学ランをぎゅっと胸に抱えて
あかりは笑った















こいつ
マジ可愛いんですけど!






















































「ほんとにありがとね!」













あかりが学ラン着たら
どんな感じなんだろう







俺より先に、他の奴が見るなんて
何か癪だな























































「俺も、あかりの学ラン見たい」
「え?」
「着てよ」
「え?今?」
「うん、今」
「は、恥ずかしいよ…」
















赤くなるあかりも可愛い

















































「じゃあ、体育祭の前に、一番に俺に見せて」
「…わかった」












俺を差し置いて、違うあかりを見るなんて
そんなの絶対嫌だ








とりあえず、一番に見れるわけだし







楽しみに待つことにしよう


















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学ランネタ。2部作前編。進藤さん語りです。
姫の中学で、女子が学ランを着てダンスを踊るのが合って
それがちゃんとした競技で、点数にもなるのですが。
あかりちゃんは「応援で」ということにしましたが、モチーフは姫の中学なのです。
学ランが広まった時に、一番最初に思いついた話でした。

2部作なのは、後編もあるからです。あかりちゃん語り。
ただ今製作中です。進藤さんのワガママに答えるあかりちゃんの運命やいかにー?
何もないかもしれません。

それにしても進藤さん、独占欲爆発ですね(笑)
後編までもう少々お待ち下さいー(ぺこり)







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