「あー!疲れたーっ」






















ヒカルはそう言いながら
あたしの前で着替えを始める











































「あたしがいるんだけど?」
「気にすんなって!」














ヒカルって
ほんと無神経










いくら初めてじゃないって言っても




やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい











以外にたくましいヒカルの身体














恥ずかしいとか言いながら
しっかり見ちゃってるあたしもいたりして











































「お疲れさま」
「ほんとにな。もう二度とやらねぇ」














ヒカルは不機嫌そうな顔をした

















「それ、学ランだよね?」
「ああ」













本来なら
ヒカルも着ていておかしくない制服















今日のヒカルのお仕事は、雑誌の取材













































最近の囲碁界は
ビジュアル的にかなりめぐまれてて








こうやって
棋士の域を超えたお仕事も
たまにあるみたい











































「何で学ランなの?」
「よくわかんないけど、学生の格好しろって言われてさ」










卒業して
制服を着なくなったヒカルにしてみれば
コスプレのようなもの








































「でも、ヒカル。あたしと同い年だもん
学ラン着てたって、おかしくないよね?」
「まぁなー…
でもせっかくクリーニング出したのに」













不機嫌の原因はそれ?











































「でもまぁ…久々に学生気分、味わえたかも」













子供みたいに笑う






そうだよね













学ラン着たヒカルの隣を、制服を着て歩いたら











普通の高校生カップルに見えるのかな?
















ヒカルには言ったことない
密かな願い










































でも
学ランかぁ




これって





ヒカルのなんだよね?


















何だかちょっと
興味がわいてきて











































「どうしたんだ?」




















学ランをまじまじと見てしまうあたしに
声をかけたヒカル











どうしよう












お願いしてみちゃおうかな



















































「あのね」
「んー?」
「これ…着てみたいな…?」
「これって?」
「学ラン」












他に何があるの?












ヒカルは驚いた顔であたしを直視する

















































「あかりが学ラン着るのか?」
「うん。おかしいかな?」
「おかしい」










そんなはっきり





































「いいの!着たいの!」
「似合わないって」
「以外に似合うかもしれないよ?」
「うーん・・・じゃあ、はい」
















ヒカルはあたしに学ランを手渡してくれた



















「羽織ればいいんだよね?」
「そうそう」




















あたしは服の上から学ランを羽織ろうとした


























「何だよ、それの上から着るのか?」
「え?おかしい?」
「っていうか、普通学ランの下にはカッター一枚なんだけど」





















今日のあたしの服は、あったかそうなセーター

































「ぶくぶくになるぞ?」
「どうせ太ってますよー!」
「そうじゃなくて・・・」





















わかってるけど

























でもそっか










学ランの下って、カッターシャツなんだよね




うちの高校、ブレザーだから忘れてた












そういえばヒカルも、カッター着てたっけ




























「どうすんの?」
「うーん・・・カッター貸して?」


















ついでのお願い


























ヒカルは、ハンガーにかけてあるシャツをあたしに投げて






















「それよりマシだろ」













にんまりと笑う

































「着替えろよ」
「見ないで!」
「はいはい」














ヒカルを後ろに追いやって、あたしはセーターを脱ぎ
シャツに手を通す












冬なだけあって、すごくひんやりする





女子は下にネック付だっだけど



男子って結構寒い格好なんだ






























カッターの上から学ランを羽織って





首のホックをとめた












これでいいんだよね?































「ヒカル、出来た」
「どれどれ?」
「これでいいんだよね・・・?」



















着るの初めてだから、ちょっと不安げに






学ランの袖をちょっと握ってみる





























「結構おっきいね」
「・・・へ?あ。だろ?」
「これ。ヒカルが着てたんだよね?おっきくなかった?」
「お前・・・バカにしてんの?中3の時にはぴったりでしたー」
「へー!」














最初はあんなに大きかった学ランなのに




いつのまにか、ヒカルにぴったりなってたもんね








ちょうどヒカルのサイズなんだ


































「ごわごわする・・・」











ちょっと動きにくい


























「でも、結構あったかいねv」
「そうか?」
「うんv」











最初のカッターは、いつの間にか体温で温まってる






























「そろそろ着替えよー」
「・・・そのままでいたら?」
「え?」
「似合ってるし。」
「そ。そうかな・・・」
「ってゆーか、ごめん。もう無理」
「えっ」



















ヒカルは何だか赤くなって、肩が震えてる





























「ヒカル?」









声をかけてみたら、ヒカルがあたしの手を捕まえた






























「え?」
「お前が悪いんだからな」
「え?何?」
「あかりーっ」
「きゃーっ!?」


















着たいなんて言うんじゃなかった



















「何するのー!」
「だからお前が悪いんだって」
「わけわかんないし!」


















この後






ヒカルのおねだりを跳ね返すのに健闘して




















あきらめてくれたのはそれから30分後だった











もう、無茶なお願いはやめよう










そう思ったのは、心の中でだけ


















*********************************************************************************************************

某チャットで話題になっていた「学ラン」
やってしまいました、ついに。姫はその話が出たときいなかったので、
別に描かなくても良かったのですが・・・学ランなんてそんな萌ネタ。使わないわけにはいかないと。
ひかり好きの血が騒いで。描いてしまいました。
とりあえず、付き合ってます。恋人さんです。
進藤さんのお仕事が終わるのを、あかりちゃんは部屋で待っていて

描いてて思ったんですが、なーんかありそうですよね。
「若手プログラビア!」とか(笑)
アルバム『光る未来へ』のパッケージを見るたびに思います。
特に塔矢さんと進藤さんのツーショとか多そうですよね。北斗杯メンバーとか。
うーん。おもしろい・・・

この学らんは序曲です。
まだ描きたいネタあります。
そして挿絵も募集中です(笑)








音羽桜姫。










SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送