心地よいぬくもりに抱かれて眠るのが好き






ぬくもり





深夜
かすかな音に
あかりは目を覚ました
静かな部屋に、時計の音が響く

すぐ隣りには、ヒカルの寝息が聞こえる

ヒカルが一人暮らしを始めて3か月
幼馴染みという立場から、彼女という絶対的な立場を手にいれたあかりは、
ヒカルの体調が気になり、ご飯を作りにくるのが日課になっていた
ヒカルが忙しいためなかなか外などではあえない
ご飯作りを理由に
こうして会いにくる
ヒカルもむしろ、歓迎的で
こうして泊まるこもしばしば

二人ともに
そばにいたいという気持ちは同じ


ヒカルの顔を横から見上げると
愛しさが増してきて
胸に耳をあてる
とくんとくんと
ヒカルの生きている証が聞こえる


あかりは、ヒカルがそばにいるのが嬉しくて
さらに近付いた

とくんとくん



心地よい音とヒカルのぬくもりが気持ちよくて


ヒカルの胸元に、指を突き立てて遊んでみる


するとすぐに
「くすぐってぇなぁ」
というヒカルの言葉と、微かな笑いが聞こえた


「ごめん、起こしちゃった?」
しまったと思い、謝ると
「いや?起きてた」
ヒカルのその返事にあかりは、

「ぷぅ」と頬を膨らませ
「何で一人だけ起きてるのよぅ!」
と怒ってみせる


ヒカルはそんなあかりの頭を抱え込み
「あったけぇ」
と一言


恥ずかしいような
嬉しいような気持ちにかられ
「離して」と
少し抵抗をしてみる

ヒカルは
「イヤだ」
と、あかりの髪に指を絡ませる
あかりが本気じゃないのをヒカルは知っている
あかりも、ヒカルがそれを知っていることは分かってはいる
でもいつもこれでは、わりに合わないので
つまらない抵抗をする


一向に緩まないヒカルの腕に堪忍したのか
あかりはおとなしくなった
ヒカルに包みこまれたまま

「いつから起きてたの?」

と聞いてみる
ヒカルの返事は
「1時間くらい前から」
あかりは正直おもしろくない

「何で起こしてくれなかったの?」
再び質問をする


「気持ちよさそうに寝てたから」
ヒカルの返事は簡単で

それでも起こしてほしかった
いつもあかりが起きるとヒカルはおきていて
じっくり顔を見たことがない


「ヒカルはずるいよ」

そういいながらヒカルの腕に身体をあずける
おちつく心地よいリズムが
はっきりと聞こえる




「ヒカルもあったかい」

あかりの言葉にヒカルの腕に少し力がはいる



「じゃあこのまま寝ろよ」


静かに目を閉じる

とくんとくん


響くリズムは少しだけ早くなって

「ヒカル、心臓の音早くなった」
「うるせぇよ」
「ねぇ何で?」
「もう寝ろって」



ヒカルの照れ隠し
いつも恥かしくていえないことは
絶対に言わない
はっきり言われてしまうと、あかりも恥かしいのだが
わかっているから無理強いはしない
言葉がなくても
このリズムが何よりの答えだから



あなたのリズムに包まれて
あたたかいぬくもりに包まれて
静かに優しい夢を見るの
ここはあたしだけの特等席







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ちょっとオトナなひかりです。
どこがという突っ込みはナシです。

あかりちゃんの特等席は、進藤さんの腕の中v
進藤さんも、あかりちゃん以外にその席は渡さないのですv
進藤さんの心臓が早くなったのは、
あかりちゃんが可愛いことを言ったから(笑
あかりちゃんに弱い進藤さん。
ほれた弱みですね。
ちなみに進藤さんは、上半身裸です(笑
どうでもいいですね。



最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。









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