それがなんだか
それでもやっぱり

























I don't know






























「あ、ここはこうだよね…?」
「ん。じゃあ俺がこっちに打つと」
「えっと…」


















たまたま見掛けた
よく知る二人の姿
















あかりと三谷



















理科室の前を通ったら
見えたんだ





























同じ囲碁部なんだ






二人が打ってたって
何もおかしいことなんかない









当たり前なこと














納得してる














わかってるはずなのに


なんだかいらいらするような



















なんて言えばいいんだろう













































「あれ?ヒカル?」
「あかりか」
「なぁに?その態度」
「別にー」
「ねぇ、また指導碁ってやつ打ってよ」
「ヤダ」
「何でー?プロになったんでしょ?」
「なったけどヤダ」














いるじゃねぇか




俺より優しく教えてくれるヤツが























「何よーぅ!イジワルー!」
「イジワルで結構」











聞きなれてらい!








あかりのヤツ










三谷が好きなくせに、俺に頼みごとなんかするんじゃねぇよ























「帰らないの?」
「帰るよ」











俺の話を聞いてたのか












あかりは、教室に入ってきて、俺の前の席に座る























「まだちゃんと言ってなかったよね」
「何を?」
「プロ試験合格。おめでとう」



















おめでとうって










何であかりが























「プレゼントとか用意したかったんだけど
何にしたらいいのかわからなくて・・・」













困ったように笑うあかりに





何だろう








心臓が刻みだす























「今度何か・・・絶対何か買うから。プレゼント
そしたら、渡しに行くね」
「いいよ、そんなのいらねぇよ!」
「何でー?おめでたいじゃない」











そりゃ受かったのは嬉しいけど



そんな風にあかりに気を遣われるのはイヤだ












それにあかりは




















「何かヒカル、変だよ?」
「どこが変なんだよ!」
「何か怒ってるみたい」










怒ってる?





俺が?














何に?















あかりと三谷が一緒にいたことに









って












何で俺が怒るんだよ























「別に怒ってない!」
「ほんとにー?」
「ほんと!」











こんなにムキになることないのに









何か



調子狂う























「それにな、プレゼントってお前
三谷と付き合ってるくせに、俺にそんなもの渡していいのかよ」
「え?」












付き合ってるって







あかりからそんな言葉、一つも出てないのに







これじゃ気にしてるのばればれじゃん?








俺ってバカ






















「指導碁だって、三谷っていう優しい先生様がいるじゃねぇか!」
「ヒカル、ちょっと待って・・・何言ってるのかわかんないよ」
「俺だってわかんねぇよ!」












何でこんなにあかりのこと気にして











二人が気になってんのか












俺だってわかんねぇよ






















ただ、なんとなくイヤで





八つ当たり・・・










してるのかも知れない


































「そりゃ、三谷くんの教え方、親切でわかりやすいけど・・・」
「ほらな!だったら三谷に打ってもらえよ」











これじゃやきもち焼いてるみたいだ










あかりだって


絶対おかしいと思ってる




























「三谷くんは強いけど、ヒカル、プロだし…
ほんとは三谷くんだってヒカルと打ちたいと想ってるよ」










そんな都合のいいこと言ったって


俺は、三谷代わりなんかごめんだ



























「やっぱり・・・何か怒ってるの?」













だーかーらーっ!


















「怒ってない」
「ウソ。だってヒカル、さっきからイジワルばっかり・・・」












言わせてんのはお前だって














俺だって

何でこんな気持ちになるのかわかんねぇよ










ただひとつ言えるのが




























「お前が他の男と話してるの見ると
いらいらする」












これだけだ










三谷だって何だって






俺以外の男と話してるあかりを見ると




いらいらする





















これってなんて言うのか













はっきりしないけど
























「ヒカル・・・妬いてるの?」
「バカヤロー!何で俺がやきもちやかなちゃいけないんだよ!」














そんな女々しいこと




あるわけない










いやなだけで





やきもちなんかじゃない



















何だか、頭がいっぱいになってきた























そんなときに











「だったら嬉しいな」












なんて言いやがるから













笑うから





























「帰る!」
「え?ヒカル!?」












名前



呼ばれたけど



振り向きたくない















何だろう







顔が熱いから












今の俺

絶対おかしいから


























やきもちって
俺があかりに?










笑うあかりを見て
可愛いとか



思うなんて











なんていえばいいのか
この気持ち











知らない









知らなくていい






気付きたくない













でもやっぱり



あかりのことを
















知らなかった気持ちに気付いた













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カウンター20000番を踏んでくださったガー子さまへv
リク「中2ひかり。ヤキモチ進藤さん」でした。

例によって例のごとく、三谷くんに友情出演を願いました(笑)
「ヒカル×あかり←三谷」の図がすごく好きなのですが、あかりちゃんが進藤さんしか見えていないので
中々、三谷君を出してあげることができません。ごめんね(><)
進藤さん。二人が一緒にいるのをみてヤキモチをやき、嫉妬までしているわけですが、素直じゃありません。
あかりちゃんにもからかわれています。でもあかりちゃん、気づいたわけではなく天然です。
いわゆる、「言ってみただけ」と言うヤツです(^^;)
「帰る!」と言って帰ってしまう進藤さんが、可愛く描けたかな。と。

こんなのになってしまいましたが、よろしかったでしょうか?
お受け取り下さると幸いです(><)
とにもかくにも、20000番踏んでくださり、どうもありがとうございましたvv
これからもどうか、よろしくお願いいたします(ぺこり)








音羽桜姫 拝







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