困らせたくなくて
だけどわかってほしくて





















Loneliness























「ヒカル、今日はありがとうね」
「またいつでも呼べよ」
「ほんと?いいの?
嬉しいvv」









頬を染めて笑うあかりに

少しの期待を寄せる
















「いつでも」



なんて、そんなこと
来る度言ってることなのに


























幼なじみの俺たち








中学を卒業してから
あかりとの約束を果たすため



度々頼まれて、指導碁に来てた















あかりが俺に言った



多分










初めてのわがまま


















決心したんだと思う






















正直
あかりの勇気に感謝した








俺は

自分から伝えることができなかったから










卒業しても会いたいって













幼なじみとしてでいいから

あかりに会いたいって













まだそんなこと言える余裕がなかったって
片付けてしまうこともできたけれど









そう割り切って
あきらめるつもりもあったけど












今こうして


あかりを目の前にできる


























「でもヒカル、忙しくない?」
「時間なかったら断ってるって」
「そうだよね」













屈託なく笑うあかりに
幼なじみでいられることを嬉しく思う俺がいて






今あかりの目に
俺はどう映ってるんだろう










違う立場





違う環境にあって











それでも会えるのは



やっぱり俺たちが

幼なじみだという事実






















「でもまさか、ほんとに来てくれるなんて思わなかった」
「何で?」
「だってヒカル、いろいろ忙しいみたいだから…」
「誤解してるみたいだから言っとくけど
手合いはそんなにないんだぜ?」
「そうなの?」
「ああ」
「じゃあ、手合いがない日は何してるの?」
「研究会とか、イベントで指導碁とか」
「何か、大変そう…」
「そうでもないって」











忙しいとか
大変そうとか








そんなふうにあかりが気を使うのは








俺をプロだと思ってるから


















同い年だけど





幼なじみだけど









そうやってあかりの目に映る俺は











『特別』なんだ






















同じ目線で過ごしたくても



関係が変わらない限り
それも変わらない













あかりの前でだけは
プロじゃなく








一人の男として接することができたら



















だけど今は

困らせるだけ














だけど



聞いてみてもいいだろうか


















「もし俺が、お前のこと好きだって言ったらどうする?」










あきらかに困らせてしまうような
唐突な質問









あかりの顔をまっすぐに見ると



戸惑うより何より


驚いた顔をしてた





















「え?それってどういう・・・」
「たとえば、もし俺がお前のこと好きだって言ったら
お前、どうする?」












「どうする」


って聞かれても困るかもしんないけど

















「たとえば・・・たとえばの話・・・なんだよね?」
「ああ」







今は





















「『あたしも好きです』って・・・言うよ」









意外なあかりの言葉に

俺が驚かされた








期待するな





「たとえば」




「たとえば」なんだ









そうやって聞いたのは


俺なんだから















うん


でも




何だかちょっと

















「安心した」
「え?」
「何でもね」






もうちょっとしたら伝えてみてもいいかな












変えたいと思ってるのは

俺だけじゃないかもしれないことに















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カウンター29000番を踏んでくださった高月アサトさまへv
リク「ヒカル→あかり。なひかり」でした。

進藤さん片想いです。高校生ひかりなんですが。
同じ高校でいたいと、心から思う瞬間。
指導碁に来るたび、あかりちゃんと自分との差を思い知るのが、結構辛いのです。
二人でいるときくらいは、そんなの関係なく対等の立場でいたい。
だけどあかりちゃんも無意識に『ヒカルはプロなんだ』と割り切っているところがあります。
でも好きなんです。進藤さんのこと。
両思いなのに踏み出せない。そんな切なくもどかしいひかりが大好きです。

こんなのになってしまいましたが、よろしかったでしょうか?
お受け取り下さると幸いです(><)
とにもかくにも、29000番踏んでくださり、どうもありがとうございましたvv
これからもどうか、よろしくお願いいたします(ぺこり)








音羽桜姫 拝







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