誰だって許さない
でもばれないように気をつける
















You`re mine

















「ヒカル!」



聞こえるはずのない声が聞こえて
俺は思わず足を止めた

















「何でいんの?」
「ここまで来たからだよ」





そんなことわかってるけど
俺が言いたいのは、そんなことじゃなくて




















「何で来てんの?」
「来たかったから」
「駅で待ってろって言ったじゃん」
「だって…」





別に、怒ってるわけじゃない

駅だって、あかりには危ない場所だし


ただ、棋院に来てほしくないのは、理由があるからで



昨日、電話で約束したのに
俺の心配も知らないでここに来たあかり


その理由くらい、聞いたっていいだろ


















「だって…」
「だって?」
「…早くヒカルに会いたかったんだもん!」






あかりは涙目で、頬を少し赤くして
俺に訴える


うぅわ

誰にも見せたくない顔を、平気でするあかり




俺の前でだけする表情なのはわかってるけど
こんな場所

誰に見られたっておかしくない


















「そんな顔すんな」
「どんな顔?」
「可愛い顔」
「可愛くないもん」






そういう顔も何だって
俺には可愛く見えるんだよ



そういや言われたっけな
「お前は彼女馬鹿」だって

そんなの、どこの男だって同じだろ


あかりは、俺の彼女

そうでなくたってあかりは
誰が見たって、可愛いって言うんだ


俺しかしらない顔をしたら
可愛いって思うのは、当然のこと


















「そういう顔は、俺の前でだけにしてよ」
「可愛くないもん!」
「自分の彼女を可愛いって言って、何が悪いんだよ」
「!」
「何?」
「…」
「…」
「ばかぁ!」
「はぁ!?」








また出たよ
こいつの口癖



他にもう1コ

「イジワル」
もある


















「あかりが自覚ないから、言ってやってんじゃん」
「可愛くないったら、可愛くないの!」
「わかったよ!じゃあそれでいいよ!」
「じゃあじゃないもん!」
「納得してやったろ!」
「ヒカルのばかぁー」
「ばかでいいよ!」






ここがどこかも構わずに、思わず喧嘩をしてしまった



どっちもどっち

認めてやったのに


あかりはほんと、わがままだ



















「お二人さん、丸聞こえなんですけど」





聞こえた声に嫌な予感


あー
だからあかりに、来てほしくなかったのに



















「痴話喧嘩ならよそでやってよね」
「和谷!」
「和谷さん」




こいつがいるから、あかりを会わせたくないんだよ


彼女いるくせに
あかりに愛想を振りまくこいつがいるから



















「進藤に何かされた?」
「何でもないんです」




ほらな

あかりも楽しそうにする


素直なあかりは、誰にだって笑顔を作らないから


















「何でもねぇよ!」





あかりを和谷から引き離す



















「ヒカル?何?」
「何でもない」






見せびらかすように
あかりの後ろから手を回した

















「仲いいね」
「おかげさまで」
「あ、そう…?(何かオーラ出てるよ)」






絶対こいつには、近付けたくない


こいつだけじゃない

俺以外は


誰にだって、近付けたくない



















「あかり、行こうぜ」
「あ、うん!」




誰と話していたって
あかりは俺の声に気付いてくれるから


だけどそれだけじゃ、満足できない


















「どこ行きたい?」
「どこでもいいよ、ヒカルと一緒なら」






守りたい

守っていたい


















「久々のデートだもんな」
「そだね」
「今日は帰さないって言ってもいい?」
「え…」







俺だけでいてほしい

あかりを守れるのは、俺だけだって



















「和谷さん、いつもヒカルの前だと遠慮するね」
「気のせいだろ」
「そっか」
「ほら、行くぞ」
「うん」




差し出した手が重なって
柔らかなぬくもりが広がった



俺だけのものであってほしい

誰がなんて言ったって


















「ん?」
「なぁに?」
「さっきの、俺の前で緊張するって、どういう意味?」
「え?」
「お前ら、二人で顔合わしたことあんの?」
「え?うん・・・」
「何で!?」
「たまたま帰り道に会って・・・」
「・・・」
「どうか・・・した?」
「何でもねぇよ、バカヤロー!」
「何でーっ!?」






もうぜってぇ、目なんか離せない

迷惑かかんない程度に、余計なものは近づけないようにしよう









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キリバン66666を踏んでくださったタカコさまへvv
リク「あかりちゃんには優しいけど、回りにはコイツはオレのだオーラ出しまくりのヒカル」なひかり。でした。

リク・・・微妙に違ってるような気がするんですけど・・・
進藤さんって、和谷さんにしかヤキモチを焼かないような気がします。
和谷さんがあかりちゃんにちょっかいをかけるからです。そうやって進藤さんをからかって楽しむのが、姫の中の和谷さんだったり。
正直、塔矢さんにヤキモチ焼いたりもするんですが。どうでもいいですね、はい(あせ;)

あかりちゃんには優しくなくちゃいけないのに、ちっとも優しくない・・・ような・・・?
あかりちゃんが棋院に来るのを嫌がる進藤さん。あかりちゃんはまったく気づいていないです。
鈍感彼女と、独占欲な彼氏です(笑)

何はともあれ、タカコさまvご報告&リクエスト、どうもありがとうございましたっ!
お受け取り下さると幸いです(ぺこり)
こんなのになってしまいましたが、少しでもお気に召して下さったら嬉しいですvv
あのようなサイトですが、今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします!(ぺこり)





音羽桜姫







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